気象庁は、これからことしの夏にかけての長期予報を発表しました。来月以降、ほぼ全国的に気温は高めとなり、ことしも暑い夏になると予想されています。
気象庁は、23日、来月からの3か月予報と8月にかけての暖候期予報を発表
・ 数値予報では、500hPa高度が日本付近で正偏差の予想です。
・ 現在ラニーニャ現象が続いていますが、このラニーニャ現象は春までの間に終息する可能性が高い見込みです。今年の夏は、エルニーニョ現象が発生する可能性もありますが、平常の状態で推移する可能性が高いと考えます。
・ 西太平洋熱帯域とインド洋熱帯域の海面水温は、夏には基準値に近い値で推移すると予測されます。
・ 太平洋高気圧の日本への張り出しは平年程度となる見込みです。
夏平均気温:
・ 数値予報資料は、高温傾向の予想となっています。
・ 日本付近の気温と正の相関がある北半球中緯度層厚換算温度偏差は今年の夏は弱い正偏差となる予想です。
・ 夏平均気温の最近10年間の傾向は、高温傾向となっています。
・ 以上のことから、この夏の平均気温は「平年並」または「高い」可能性が大きい見込みです。
夏期間(6〜8月)と梅雨時期(6〜7月)の降水量
・ 降水量は、夏期間(6〜8月)と梅雨時期(6〜7月)ともに、明瞭なシグナルが無いことから平年並の確率を40%とします。
なお、今後も大気・海洋や北半球循環場の推移等を注意深く監視し、3月以降の3か月予報(毎月25日頃発表)に合わせて暖候期予報の内容を再検討し、変更がある場合には修正して発表します。